About

〈往復朗読〉とは、青柳菜摘と佐藤朋子による、物語やテキストの断片をその日ごとに選んで、読み語るプロジェクトです。2020年の新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの事態をきっかけに、緊急事態宣言が発出された直後である同年4月20日より始まりました。互いに自分がいる場所から、その日限りの出来事として、Twitter(現:X) / Periscopeを通して映像でのライブ配信を行ってきました。

この実践は、コロナ禍から時間が経過した今でも、日々の営みとして不定期に続けられています。言葉の特性の一つである「ことば遊び Word Play」に原点回帰する試みは、共に離れた地点から「交える(交換、交通、交歓、交遊)」ことの意味を再考する実践であり、応答する〈声〉をタイムラインに留めていくことによって、継起の記録を更新し、芸術と生の関係性を問い直します。

“A Circle of Reading” is an online performance art project by two Japanese artists, Natsumi Aoyagi and Tomoko Sato, in which they select and narrate fragments of stories and texts each day. The project began on April 20, 2020, shortly after the declaration of a state of emergency due to the COVID-19 pandemic. From their respective locations, they have been live-streaming these daily, one-time-only events through social media platforms such as Twitter (now X) or Periscope.

From the pandemic through to the present day, they have continued to stream these readings on an intermittent basis as a sort of life practice. The attempt to revisit the origins of a key characteristic of language—wordplay—serves as a practice to reconsider the meaning of “interchange” (as intersection, interrelation, interaction, interplay, etc.) across separate locations. By documenting and preserving the voices that respond to this ongoing process in the form of a timeline, the project reexamines the relationship between art and life.


2020.8

  • #129
    ロラン・バルト(石川美子訳)『喪の日記』みすず書房(2015)


  • #128
    スーザン・ソンタグ(木幡和枝訳)『私は生まれなおしている 日記とノート1947-1963』


  • #127
    小島信夫『残光』新潮社(2006)


  • #125
    ベルトルト・ブレヒト(矢川澄子訳)『子供の十字軍』マガジンハウス(1992)


  • #124
    アンリ・ミショー(小海永二訳)『みじめな奇蹟』


  • #123
    ウラジーミル・ナボコフ(森慎一郎訳)『淡い焰』


  • #122
    水無瀬真理「reviews「閉ざされた世界」からの照射」


  • #120
    竹内浩三「ある夜」


  • #119
    谷川俊太郎「ゆうぐれ」


  • #117
    ドン・デリーロ(上岡伸雄訳)『ボディ・アーティスト』


  • #116
    いとうせいこう『想像ラジオ』


  • #115
    フアン・ルルフォ(杉山晃・増田義郎訳)『ペドロ・パラモ』


  • #114
    井上円了「おばけの正体」


  • #113
    馬部隆弘『椿井文書 日本最大級の偽文書』


  • #111
    駅前看板地図「王子駅周辺案内図」


  • #110
    新聞「福島民友」2020年8月7日41680刊1面


  • #105
    柴田聡子「ニューポニーテール」


  • #104
    The Beatles《Dear Prudence》


2020.7

  • #102
    白石美雪、横井雅子、宮澤淳一『音楽論』


  • #101
    小泉文夫『小泉文夫フィールドワーク 人はなぜ歌をうたうか』


  • #100
    ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ(宇野邦一・小沢秋広・田中敏彦・豊崎光一・宮林寛・守中高明訳)「一八三七年 リトルネロについて」


  • #099
    アンディー・クラーク(呉羽真・久木田水生・西尾香苗訳)『生まれながらのサイボーグ 心・テクノロジー・知能の未来』


  • #098
    トマス・ピンチョン(宮本陽一郎訳)「ラッダイトをやってもいいのか?」


  • #097
    ハンナ・アレント(阿部齊訳)『暗い時代の人々』


  • #096
    加藤周一、中村真一郎、福永武彦『1946・文学的考察』


  • #095
    磯崎新「デミウルゴス 鼎制(一)」


  • #091
    パトリック・ゲデス(西村一朗訳)『進化する都市』


  • #088
    マルセル・デュシャン(横山正・小林康夫訳)「一九一四年のボックス」


  • #086
    岡倉覚三(村岡博訳)「芸術鑑賞」


  • #085
    宮城道雄「雨夜の駅」